当社の本社と東京支店がある練馬区の豊玉北は、目の前に都心部と関越方面をつなぐ目白通りがあり、車の往来はなかなか激しいのですが1~2本脇に入ると閑静な住宅街です。
そして
そんな住宅街には、唐突に機関車が静態保存されていたりします。


元日本陸軍 鉄道連隊 E18
1921年、大正生まれの軍用機関車だったんですね。御年102歳!
さらに読み進めると
1947年から1950年代まで西武安比奈線で活躍したものの、その後なんと河原に放置されてしまっていたという・・・
1960年代末には西武鉄道関連の施設を経て、1971年からユネスコ村に展示されることになり、ようやく平安の地を得ることができました。
多くの子供たちの笑顔に囲まれて、幸せだったことでしょう。
ところが1993年には、休園したユネスコ村の再開発施設「大恐竜探検館」建設のためまたもや居場所を失い、現在のこの場所に来たのはいいけれど、ここも2007年の建物建て替え工事のため移動。
最終的には大井川鐡道で外観の修復を行い、東京ビッグサイトのイベントで展示されたのち、再びこの地に戻ってきて今に至る-
とまぁなかなかの流転ぶりに、涙がこぼれますね。
そんなE18を、お散歩がてら見に来られてはいかがでしょうか?
最寄り駅は都営大江戸線の「新江古田駅」A2出口です。
(住宅地ですので、くれぐれもマナーを守ってご覧くださいませ!)
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ちなみに
安比奈線とは、入間川で採取した砂利の運搬を目的として1925年に開業したものの、1963年以降休止扱いとなり、一時は新宿線の車両基地♪旅客化♪という計画まで出ていたけど、1995年に無期延期されてしまいました。
それでも安比奈線の旅客線化や新駅設置などが盛り込まれた施策が、2015年までは根強く残っていたそうです。
そんな幻の路線もとうとう2017年、正式にそして非常にひっそりと廃止。
2度と活躍することがなかった・・・こちらもちょっと哀しい路線です。
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